ゼロをめざすには12 〜地域猫その1

引き続き、野良猫問題の対処について。

今回からしばらく、地域猫活動のこと。

 

 

地域猫。

 

私が初めてこの言葉を聞いたのは、
数年前。
テレビの朝のニュースでした。

 

地域の人たちで、その土地の野良猫さんを温かく見守っているという。

そこに集まる全ての猫に不妊去勢手術を受けさせ、

公園で決まった時間に餌を与え、きちんと後片付けをし、

排泄物も片付ける。

そのため、近所からの苦情が減る。

飼い主のいない猫が、 増えなくなる。

時間はかかるが、地域猫は徐々に減り、
やがていなくなることが期待できるという。

 

個人が単独でする活動でなく、地域で取り組んでいる。

 

飼い主のいない猫を生かしてやりたいと願う人も、

そのような猫から迷惑を受けて困っている人も、

目的に同意し、同じ方向を向いて、一緒に活動している。

 

「野良猫」が飢えているのを見るのが耐えられない人。

近所で無責任な餌やりが行われていて不衛生になるのを不快に感じていた人。

糞尿のトラブルに怒っている人。

猫が嫌いな人。

特に猫を好きでも嫌いでもない人。

猫が好きな人。

「野良猫」という存在をなんとかしなくちゃと思っている人。

・・・

世の中のいろんな人、猫に対していろんな想いを持っている人がいて。

方向性の違いや、思いの強さのせいで、平行線をたどり相容れない。

「野良猫」問題を真面目に考えた時、
どうしてもぶち当たる壁がある。

 

そう感じていた私は、そのニュースを見て、

「違う考えの人が混ざり合う世の中の、
あらゆる人の思いの『最大公約数』だ!」

そう感じました。

 

その時からずっと、

高知でも行えないものか?

そう思ってきました。

 

高知で行われている殺処分数の中の大部分。

(↑ よその地域でもそうでしょう)、ら

犬の殺処分数が減っても大変な数に上るその原因。

猫は放浪しても、犬のようにセンター自ら回収・保護に乗り出さないにもかかわらず、

飼い主がセンターに連れてくる頭数も少ないにもかかわらず
(ゼロでないのは残念)、

猫の殺処分数の単位が千を切らないその原因。

高知県を『人口当たりの犬猫の殺処分数、連年ワースト1』に押し上げる最大の原因。

それは、

望まれず、人知れず、この世に産み落とされたのち、
センターに持ち込まれ間も無く命を奪われてしまった、生まれたばかりの子猫たち。

仕方ないで済ませてはいけない。

でもこの難しい問題をどうすればいいのか…。

 

『地域猫』は、その答えのひとつ、

しかも「最大公約数」であり、

大部分の人が納得できる、

今考えうる最善の答えだと、

心から感じていました。

 

 

先日、

高知で地域猫活動についてがっつりと学ぶ機会がありました。

 

百戦錬磨の講師の先生方を高知県に招聘するために、

一所懸命
(一生懸命と言いたくなるほど熱心に)

骨折りをし、実現してくださった、

高知地域猫の会、澤田さん。

 

ありがとうございましたm(_ _)m

 

 

学んだことについては次回にしたいと思います。

 

(前回のTNRのお話で、

次回に書くと言っておきながらここで解決してない問題は、

次回こそ、触れます( ̄^ ̄)ゞ

お待たせしますm(_ _)m💦)