第3回お山歩会のこと

毎度、次のお山歩会間際になってからという、

遅すぎる報告で申し訳ありませんm(_ _)m

 

今回は細かい様子をお伝えするという形ではなく、

お山歩会で思ったことをざっとした感じで書いてみたいと思います。

 


 

お山歩会はワンちゃんが複数いるため、当然なにかしらの反応ややりとりがあります。

 

普段から穏やかなやりとりができる子もいれば、そうでない子もいます。

 

普段ほかの子に吠えたり吠えられたりすることが多ければ、

お山歩会でもそんなことが起きるのではないかと、

とりわけ、

うちの子は他の犬に嫌な思いをさせていると感じている飼い主さんは、

そんなことのないようにとピリピリしてしまいます。

 

それは無理もないことです。

 

山でほかの飼い主さんやわんちゃんたちと一緒に歩いていると、

普段他の犬に対しピリピリしがちな子も、

割と穏やかに様子を見ることができたり、

新しいことや環境に過敏に反応する子が

他の場所よりも加速度的に順応していく、変化していく様子が見られたりします。

 

他の犬と交流が苦手で避けるような子が、

ちょっとにおいかぎをさせてもらおうかなと勇気を振り絞れたりします。

 

犬が本来持っている力を、発揮させてくれる力が山にはあり、

他者とうまくやろうとする犬本来の力を、群れで歩くことが引き出してくれる。

さらに一緒に歩く犬が穏やかであれば、

不安になりがちな子も落ち着きを持てたりします。

 

さらに、以前お散歩したことのある子は、さらなる変化を見せてくれますし、

一緒に歩いたことのある子同士の関係にも変化が見られたりします。

 

そんな『お山の力』や、『群れで歩くことの力』に助けてもらって、

ご自分のわんちゃんの力を信じる、見守る、

そして飼い主さんご自身が「こんなに緊張しなくてもいいんだ」と感じることができて、

自信を取り戻してリラックスすることができるようになる、

お山歩会がそんな場にもなったらいいなと願っています。

 

 

 

お山歩会では、基本的にゆっくりと歩いてもらいます。

まずは二人の世界にひたってください。

 

引っ張りが強ければスピードをセーブしてもらってください。

 

長いリードで先を進むわんちゃんが、後ろを振り返りこちらを気にしたら、

にっこり微笑んで、

ありがとうと言ったり、大丈夫、ここにいるよと声をかけたりしてあげてください。

 

わんちゃんがにおいかぎを始めたら、

なんのにおいがするろうね?と話しかけながら想像しながら、付き合ってあげてください。

 

ご自分が周りの風景を眺めたくなれば、付き合ってもらってください。

 

生き生きとした表情、

物音やにおいに反応し一瞬ぴりっと緊張した表情、

リラックスした表情、

わんちゃんの様子をじっくり観察してください。

 

顔の表情は、わんちゃんが先を歩いていれば見えませんが、

頭の向き、耳の位置や向き、時折見える口元、

姿勢、尾の高さや動き、歩き方、

緊張しているか、リラックスしているか、

行動、前後の状況、

いろんなことで感じたり想像できたりすると思います。

 

 

 

わんちゃん同士、

初めは距離を開けてお互いを観察させてあげてください。

二人の世界に浸りながら歩いている合間に、

他のわんちゃんの様子もうかがっていると思います。

 

もし自分のわんちゃんから、

相手のわんちゃんと交流したい、あいさつをしたいという様子が見られたら、

相手のわんちゃんが明らかにさけたそうにしていれば別ですが、

ゆっくりと近づくことを許してみてください。

 

ストップさせたい時にすぐにコントロールできる長さで持ちつつ、

でもハーネスにつながるリードは張らずに、軽くゆるめて。

 

上手にあいさつできた時はほめてあげてくださいね。

 

ぐいぐいとリードを引っ張りながら勢いよく近づくようなあいさつの仕方は、

相手に怒られても仕方ありません。

相手に近づく手前で止めて、落ち着かせてあげてください。

 

相手がにおいかぎを許してくれても、

いつまでも嗅いでいると怒らせてしまったりします。

 

こんな風に、飼い主さんが、あいさつで気を付けるべき点を知っておいて、

ご自分のわんちゃんのアシストをしてあげるとよい、

ともいえますが。

 

『過剰な攻撃性がないこと』がお山歩会の参加条件の一つですし、

怒らせてしまってもケガが起きる事態にはならないという前提でのお話ですが、

当犬同士に任せる、というのを基本にしていただきたいと思います。

 

あいさつするかしないかも含めて。

 

相手に怒られてしまっても、

それによって学習して、その後の行動が変化してくれればOKです。

よくよく見ると、ちゃんと学習しているものです。

 

叱るのが上手な子がいると、本当にありがたいです。

叱り上手、貴重です。

 

 

基本、当犬同士に任せますが、

いつまでもぐいぐい行く子と、

いやだと言うことができず困ってしまっている子、

例えばそんな組み合わせが見つかれば、介入してあげてください。

 

やりっぱなし、やられっぱなしという状況はよくありません。

介入が必要です。

 

やる時もあればやられる時もある、であれば、見守ってもいいかもしれません。

 

 

 

だらだらと独りよがりの文になってないか心配になってきました(汗)。

 

いろいろ書き連ねましたが、

飼い主さんにお話しすることがあるとすれば、

 

自分のわんちゃんをよく観察してください、

(お話していても)自分のわんちゃんから目を離さないでください、

そして、

自分のわんちゃんの今の気持ちを

わんちゃんの顔の表情、体、行動などの

ボディランゲージから読み取れるようになってください、

 

ということでしょうか。

 

相手のわんちゃんの気持ちも読み取って、

おもんばかることができるようになればベストですが、

まずはご自分のわんちゃんから。

 

お山歩も帰る頃になってくると、

だんだんお互いの距離が縮まって、

前半よりもわんちゃん同士が近いところを歩くようになります。

飼い主さん同士がおしゃべりしながら歩けるほどの距離でも

リラックスして歩けるようになっていたりします。

 

普段こんな風にほかのわんちゃんと一緒に歩くことがないからと

感動される飼い主さんもいるほどです。

 

今回のお山歩会もそうでしたね。

 

今回は、

駐車のご協力をいただいたサニーマート六泉寺店さんに戻るまでの間、

一般道の歩道を歩く必要がありましたが、

信号待ちをしていた時、

参加したわんこさんみんなが至近距離で集まって待つことができました。

飼い主さんたちが周りを囲むような形で、

わんこさんたちがその中に納まっているイメージ。

そのように寄せたわけではなく、自然と、気付いたら、その状態。

 

あれは本当にすごかったなあ。感動しました。

 

第4回お山歩会。

次回はどんな感動ができるかな。

楽しみです。