180112お山歩会

年を越し、2018年となりました。

 

2018年1月12日(金)、

今季4回目で、今年最初のお山歩会は、

わたくし早川の、いわばホームのお山を歩きました。

 

(鉄塔の保守点検でしょうか?作業中でした。)

 

ときおり日常のお散歩のロングバージョン、

あるいはしっかりバージョンとして歩いております。

 

今季初めに登りたかったけど、町内でイノシシ騒動がありまして変更。

そういうこともあり、

今季になってからやっとここでお山歩会となりましたが、

結局どこのお山でもイノシシさんが掘った跡がかなり見られました。

 

野生動物をとりまく厳しい環境についても思いを致す機会となりました。

 

イノシシさんのこともあるけど、

昨年秋に襲ったものすごい風台風の被害がお山のあちこちで確認されました。

 

たくさんの木が倒れてたり、道に土砂が流れていたり、道の端が崩れていたり。

 

次に登った時には、手が入れられていて、安全に歩けるようになっている。

 

災害の後にこうしてお手入れをしてくださる方に、

心の中でいつも敬意を持つとともに感謝しながら歩かせてもらっています。

 

私などはわんこと3、4年ほど前からお山を歩き始めたばかりですが、

その間でもかなりお山の様子はダイナミックに変わっております。

長年山を歩くことを愛好されている方々は、

慣れ親しんだお山や森の姿が

年々変わっていくのをずっと見てきてらっしゃるのだろうなあ、

なんてことも思います。

 

 

まだまだお山にお邪魔するようになって日の浅い私ですが、

いつまでも、安全に歩かせてもらえる素敵な山であり続けてくれますようにと、

願っています。

 

 

 

 

犬の話はどうした。

お山歩の話は。

 

 

失礼しました。

話を戻します。

 

 

 

 

1月12日のお山歩会。

晴れましたが、空気が冷たいっ!!

 

日の当たる場所は暖かくてよかったですが、

日の当たらない場所になると、激しく冷え込み、

歩いている間は暖かくて大丈夫なのだけど、

その空気の冷たさは、

バッグのポケットに入れていた充電のまだまだ残ってるスマホが

シャットダウンして動作しなくなるほどでした。

 

 

今回の参加者は、

 

今回が2回目のヨイチさんとヨイチママ。

同じく2回目のくるみちゃんと、常連、ななちゃんママ。

こてつさんとこてつママ。

BITZさんとBITZの母ちゃん。

 

そしてわたくし早川と、ヴィーナとラフター。

5人と6頭が群れを構成しました。

 

 

集合場所を出発しまして、

山に入る手前にあります、神社に到着。

 

 

この場所で改めてお山歩会の開会。

 

初顔合わせもあるので、

自己紹介とともに、

自分のわんちゃんについて皆さんに知っておいてほしいことを伝えてもらいます。

 

ここでハーネスのリードをロングリードに付け替え。

 

そしてせっかくの神社ですから、順番におまいり。

わんこさんにはその間静かに待っていてもらいましょう。

 

ではお先に失礼して。

お山にお邪魔いたします。

楽しく無事に歩けますように。

 

そうお願いしました。

 

 

みなさんは何をお願いしたのかな。

 

 

実はこの神社にたどり着くまでもなかなかハードなのですが、

 

この後の登り口がしばらくが急な道で、

行き帰りがちょっと大変。

(写真なんかとってたら足滑る)

 

こんな道を体格の立派なわんちゃんだけでなく、

小さな、普段頼りなく見えているである子達でさえ、

たくましく、楽しそうに登っていきます。

 

小さくても、犬。

お山では、彼らのが強い、といえます。

4つ足の機動力、生命力。

お山歩会はそんなことを感じさせてくれる場でもあります。

 

決して頼りない存在ではない。

彼らはちゃんと生きるための力を持っているんだ。

 

お山を一緒に歩いてみて、

はっとする飼い主さんもいらっしゃるかと思います。

 

 

 

歩く場所によって、わんこさんと飼い主さんの歩く順番を変えたりします。

 

他の子に対して飛びついて前足をかけてしまうヨイチさん。

 

でも、ある程度歩くと、山でのにおい取りに夢中になり、

そばに他の子がいても、気づかなかったり、

ふと気づいても飛びついたりせず相手を見ているだけの瞬間が出てきました。

 

(他の子を気にしすぎてしまうわんちゃんを飼ってらっしゃる飼い主さん、

ここ、ほめどころ、ほめポイントですよ♪♪

そばにいたのに気にしないでいられたこと、

興奮して飛びつかすにいられたことをほめてあげてくださいね)

 

ある地点からヨイチさんに先頭を歩いてもらう。

 

わんこさんとのお山歩きの装備はロングリード。

危険がない、ぐいぐい引っ張らない限りは、

リードを伸ばせるだけのばしてどんどん先に行くことを許します。

 

(他の子との間合い、飼い主さんの歩行を邪魔しないか、

さらに近づくとうちの子はどう行動するのか、

近づかれた他の子はどうリアクションするのか、

そういうことも考えながら

リードをこのままのばし続かるのか、

一度動きを止めさせて、あるいはリードを短めにして間合いを取らせるのか、

考えてリードの長さを調整します。)

 

初めのうちはわんこさんがヨイチさんの横をすり抜けて抜かそうとすると、

飛んでくるので(苦笑)、

うちの子やBITZ さんはヨイチさんの後ろを歩く形になりました。

 

それをしばらく続ける。

 

他の子が自分に特別関心を示さずただ一緒に歩いていた、

山歩きを楽しんでいた、

そんな姿が歩きながらヨイチさんの目には入ってくる。

 

他の子が、ヨイチさんに近づく時は、

今、ヨイチさんに近づいても大丈夫と判断してのこと。

ちゃんとお互い、見て、判断して、行動を決めているのです。

 

 

ヨイチさんの他の子への飛びつきは、

関心があるが故なのか、

もしかしたら不安があって追い払いたいのか、

それらの気持ちが混ざっているのか、

自分の行動に対する相手の反応を見ようとしてるのか、

わからないけれど。

(傷つけようとしているのではないことだけはわかります。)

 

関心があるのなら、

飛びついたりせず強い関心を向けなければ相手から近づいてくれること、

不安があるのなら、

別に警戒しなくても相手は自分に何もしないということ、

(このことは、相手の子が、

他の子に著しく攻撃的でない子、

他の子を穏やかに無視できる子であるのが前提ですけどね)

 

そして他の子は穏やかに山歩きを楽しんでいること、

 

それらのことが自分も穏やかな気持ちの時に目に入り、

あるいは経験として蓄積され、

徐々に、一緒にお散歩している子たちに対して安心感を持つことができるようになり、

過度な興奮や警戒心がなくなって、

穏やかでいられる瞬間が多くなってきます。

 

後ろから見ると、

ヨイチママを中心にした群れのような塊ができており、

 

わんこさんたちが、同じ場所のにおいを入れ替わりでかぐ、

という瞬間が出てきました。

 

 

 

 

 

とてもいい感じ。

 

 

 

 

 

 

大きい子軍団に、飛んでくる若い子がいたということもあり、

怖がり要素のある子たちは自然、ちょっと距離をあけて歩くことに。

 

お山歩会だからと無理にくっつく必要はなくて。

 

とても怖がりな子であれば、

他の子に対して怖がらずにいられる距離を測りながら、

間隔をあけて歩いてもらうのがベストです。

 

一番大事なのは、一緒に歩いてるママとお山歩きを楽しむこと。

 

その中で、同じ場に他の子がいることが目に入ってきて、

大丈夫そうだな、ちょっと近づいてみようか、においをかぎに行ってみようか、

なんていう気持ちが芽生えて、

わんちゃんが自ら、他の子に近づいて行こうという気持ちが行動に現れたら、

それを許してあげたりほめたりしてあげればいいのです。

 

(他の子に対して怖がりな子の飼い主さんは、

たとえかなり距離があいていても、

他の子を見ているのに興奮したりパニックにならずにいられることを

まずはほめてあげてください。

そして、怖がりであるのに、

においかぎしてみようかなとちょっと近づこうとしていることを、

その勇気や心の動き自体を、ほめてあげてください。

ずっとおつきあいしてきて、

その子がどれだけ怖がりなのかよくご存じの飼い主さんなら、

そのことがどれだけすごいことかを理解してあげられると思います。

それができてることを、一緒に穏やかに喜んであげてくださいね♪♪)

 

 

内弁慶の克服ができれば、というママの願いで参加してくれたくるみちゃん。

他の子に交われそうなら、近づけそうならそうしたらいいし、

その気がなければしなくてもいい。

他の子がいて震えが止まらないとか、

あっち行ってと激しく吠えるわけじゃないから、上等。

 

ななちゃんママのえらいところは、

慣らそうとして近づけすぎたりしないこと。

 

基本的に、みんなが静止してる場所では

他の子や飼い主さんからある程度の距離を保ってる。

 

近づきすぎた子に対して怒る(これは悪いことではありません)、

くるみちゃんのお姉ちゃん、ななちゃんを育ててきて

身についたのだろうなと

飼い主としてとても正しい姿だなと感心します。

 

この間合い、

自分ちの子第一に考えてるからこそ、とれるのですよね。

 

ついつい、飼い主さん同士お話が弾むと間合いが縮むものです。

その間合いでわんこさんが一緒に楽しく穏やかでいられるのか、

常に意識しないといけないのですよね、ほんとは。

 

(ほんと、こちらが飼い主さんに教わることも多いです。こそっ。)

 

 

 

 

こてつさん。

12月の高見山で、

BITZさんのお腰に乗りたくなっちゃう行動が再燃。

 

あの時は、

BITZさんがさりげなくスルーする動きが身についていたので、

まあ、以前のようにママたちもあわあわしなくて済んだのですけど。

 

今回、とある場所で。

 

こてつさんがBITZさんに乗りたくなっちゃった。

がしっとBITZさんのお腰をホールド!

BITZさんスルーしようと逃げた!

 

ところが。

 

逃げた方向がいけなかったかな。

 

今回、こてつさんはBITZさんの真後ろからマウント。

しかもかなりがっちりホールド。

 

BITZさん、まっすぐに逃げたために、そしてしっかりつかまれていたために、

 

BITZさんとこてつさんはまるで

電車ごっこをしているかのような見事な連結での高速の移動を見せたのでした。

 

「動くんじゃない!!」といってるかのようなこてつさんの吠えも添えられ・・・。

 

ぷしゅ~・・・とBITZさん静止。

 

 

 

思わず一同笑ってしまいました。

 

あまりに、その一瞬の出来事が見事すぎて。

 

 

回数を重ね、

 

うちの子のことも、他の子についても理解をし、

飼い主さん同士が気心が知れ、

お互い、いろんな経験を重ね、変化を見てきて、

 

だから今、笑えたんだよなあ、としみじみ思いました。

 

 

お山歩会を始めたばかりの頃だったら、

こてつさんのママは、

ごめんなさいの気持ちが上回って、

なんでそんなことするの!もう!という気持ちが上回って、

笑ってしまえなかったかもしれない。

 

 

回を重ねて、

お互いのおうちの子の成長を見続けているうちに、

飼い主さん同士が親戚の子を見ているような気持になって、

多少の失敗もおおらかに受け止めることができたり、

申し訳ないなという気持ちの時も、

気に病み過ぎなくて済むようになってるのではないかなあ。

 

そんなことを考えました。

 

 

 

お互い様の気持ち、かな?

 

飼い主さんが過度にピリピリしないで済む場所っていうのは、

わんちゃんもおおらかでいられるから。

 

悪いことじゃない。

いいこと。

そう思います。

 

 

ふと、人間の子育てのことも思い浮かべる。

一緒に成長をおおらかに見守ってくれる人の存在。

どれだけありがたいことかと。

 

 

 

 

 

マウントに絡む出来事がもうひとつありました。

 

以前から、

カットインというのですが、

 

あ、やるな、と思ったら、

飼い主さんが間に入って、

させないようにしてみて

 

というアドバイスを

こてつママ、BITZの母ちゃんにさせていただいていたのですが、

 

あ、と思ったらわんこは素早く動いているわけで、

なかなか飼い主さんがどう動いたらいいのかイメージできなかったようで。

これは私の説明不足、力不足のせい、というわけなんですが(恥)。

 

 

こてつさんは、ヴィーナさんの近くではとても穏やかに歩けます。

こてつママがその様子をいつもかわいいかわいいとおっしゃる。

ヴィーちゃんのそばだと安心できるんだ、と。

 

ほんとにかわいいんですよね。

 

 

わんこ同士がわりとかたまって歩いている場面が続き。

 

ふと、

こてつさんが前方の、BITZさんのプリティーヒップに気づいたっぽい

と気づいた、後ろから歩く飼い主一同。

 

あのままだとまたお腰にたぶん乗るぞ、どうする?!

という空気になったのです。

 

BITZ さんの後ろ左寄りにヴィーナ、その右やや後ろをこてつさん

 

こてつさんの歩みが前に進んだ

 

と思った瞬間、

すっとヴィーナの黒い体が右に動き、こてつさんの目の前へ。

 

こてつさんは前に行くのをやめた。

 

ん? 何、今の? 偶然?

もしかして、わざと?!

 

後ろでざわざわしていたところに、

こてつさん、今度は左前方にBITZさんのおちりを視線の先にとらえた。

斜め前方に移動する!

 

すっ。

ヴィーナさんはぴったりと、BITZさんの眞後ろに位置したのです。

こてつさんと、BITZさんの間に自然に入ったのです。

 

これは・・・

 

「ヴィーちゃん、絶対わざとやったよね!?」

 

ヴィーちゃん見事なインターセプト。

見事なカットイン。

 

間違いない、ヴィーナは、

こてつさんのマウントを、あえて、阻止したのだと、

目撃した飼い主さんと私は色めきたちました。

 

「犬ってすごいね!」

 

群れの平和を考えて、仲裁もするのですよね。

知ってはいるけれど、私も見る機会はそうはないです。

 

群れの中での立ち位置や役割分担、

犬の個々の性格だってあるし。

みんながやる行動というものでもない。

 

 

そして次の言葉が飼い主さんから。

 

「ああやって邪魔すればいいんだね!」

 

一見は百聞にしかず。

 

ヴィーちゃんのおかげで、

飼い主さんにカットインを

しっかりイメージしてもらうことができたのです。

 

 

そうだよなあ。

 

そんなことするんじゃない!って圧力をかけなくても、

わんこさんが「やろうかな」と思った瞬間に

まだ気持ちが盛り上がってないところに

あんな風に、するともなく、すっと入って、

結果、やる気をそいでしまうことができれば、

止められた方も気持ちの乱高下もなく、

群れも平和なままで。

 

ケースバイケースだろうけど。

 

 

ヴィーナさん、

私も勉強させてもらいました。

 

 

(私のスマホが低温により再起動が必要な状態に…。

こてつママ、撮影ありがとうございました。)

 

動いている間はいいけれど。

 

お山を下りて、

集合場所に戻り、

飼い主さん同士のお話に花が咲くと

一か所に固まって動かなくなる。

 

こんな時はついつい間合いが近くなりすぎて、

わんちゃん同士、がうっとなる可能性が高まります。

 

私の不注意で、

 

めったに吠えないラフちゃんが吠えるほど怒らせてしまう場面発生。

ごめんねラフちゃん。

 

気の抜きすぎ注意、です(自戒)。

 

 

 

 

 

 

ヨイチさん、前回よりも良い兆候がたくさん見れました。

 

きっと回数を重ねるほどどんどん成長していくので、

ぜひできる限り参加していただきたいなと思いました。

 

 

前足が出ちゃう子、バンザイしてしまう子は、

二本足で立っている。

四本足で立っていてもらえるには

どうリードを持ったらいいのか

普段から飼い主さんが意識することが大切になります。

 

頑張ってヨイチさんのフォローをしていきましょうね♪

私もお力になれるよう頑張ります♪

 

 

 

 

 

 

このお山歩会にくり返し参加してくださっていると

次に会った時、飼い主さんたちは、

他のわんこさんを

親戚の子を見るような気持ちになってくると思います。

 

 

前はこんな風だったのに、

変わったね、

成長したね。

 

誰かの成長を感じることができるのが楽しみのひとつ。

 

そういう思いを共有してくださる、

常連飼い主さんたちに、

感謝です。

 

 

すてきなものを見せてくれる、

わんちゃんとその飼い主さんたちに、

今回も感謝です。

 

 

ただの楽しい集まりでなく、

私がヴィーナとラフターと一緒に歩く意義がちゃんとある

お山歩会であるように、

またがんばります。