散歩のこと2
5~6年前になるでしょうか、息子を習い事に送り届け、終わるまでの間に、その近くの川の堤防沿いでヴィーナと長めの散歩をすることが、時々ありました。
気まぐれに横道を入って行ったり、よそのワンちゃんとあいさつさせてもらったり、黙々と早めのペースで歩いてみたり。時間がたっぷりあったので、気がせくこともなく、目的地も特になく。
ヴィーナはひたすら歩くのが好きで、30分以上歩く頃、笑顔のような表情を浮かべてこちらを見上げます。
楽しいね、気持ちいいね
彼女がそんな風に言っているように感じて、わたしも「そうだね」という気持ちで微笑み返したりしました。
そんな散歩の後、いつものコースで散歩をした時のこと。
私が、ここはこう歩いてほしいと思う動きをヴィーナがすっとしてくれるのです。
彼女は元々おりこうに散歩してくれる子だったので、特別「いうことをきくようになった」というのではなく、
今までよりすごくしっくりくるような感覚というか…。
散歩のコースできっちりトレーニングをしてと教えるよりも、
長い距離を散歩する中で必要になるたびに「端によって」「ここは急いでいくよ」と伝えながら歩く方が、犬は適切な歩き方をすっと覚えてくれるのではないか。
そして、歩けば歩くほど、私たち家族だよね、と強く思ってくれるのではないか。
そんな風に思いました。
犬の飼い主なら散歩の時間をたくさんとらなきゃもったいない。
ましてや、散歩の時間を取らないなんて、あり得ない。
私は、そのことをヴィーナに教えてもらいました。
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