まるまる

「まるまる」とは、

私がラフターのおしりをふくこと。

 

散歩から帰って、足をふいた後、必ずまるまるする。

外でおすわりをしようとしまいと、する。

 

ほわほわの可愛いおしりを片側ずつ

「まるまる、まるまる」といいながら、ふく。

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ラフターさんは繊細。

黙って自分に向かって手を伸ばされると、

「その手で何をする気?」とばかりに緊張し、

不安そうに、体を引く。

 

「まるまるするよ」と声をかけてからなら

手をおしりにのばしても安心して、

じっとおしりをこちらに向けたままにしてくれる。

 

今から◯◯をするよ。

このようなお決まりの声かけは、

手に対して不安を感じるラフターのような子を、

ちょっぴり安心させてあげることができる。

 

ルーティンになっている今でも、

声をかけずに手を伸ばせば、緊張の面持ち。体を引く。

その反応に、

「ああ、声をかけてなかったな」と気づいたりする。

 

おしりをふき終わって

「(もう行って)いいよ」と声をかけると、

リビングに向かって猛ダッシュすることがあります。

(ほんの数メートル先)

そしてヴィーちゃんや、時にだいすけに、

ガブガブをふっかけたりする  (^ ^;)

(あ、遊びですからね。ご安心を。)

 

声かけで安心するといっても、

時に緊張するのでしょう。

「いいよ」と許可が出た途端、

縮こまっていた気持ちが、一気に膨らんで、弾け、

そして猛ダッシュ。

そんなイメージを持ってます。

その爆発で、心のバランスが取れるのかなと。

 

爆発できない時はたぶん、

ストレスが体の中に向かっていって、

ひどいと下痢をするのではないかと思うのです。

 

 

まるまるをする前に、

ラフがリビングに早く行きたくて

座ってる私の手が届かないところまで廊下を進んでしまうことがある。

 

「まるまるできないよ」「こっちきて」

戻ってきてもらって(決して追っかけません)、

改めてまるまるしてから、

「ありがとう、もういいよ」。

こういうことをそのたびに繰り返しているのですが。

 

ある日のこと。

「も~。まるまるできない~」というと、ラフターさん、

すたすたとこちらに戻ってきてくるりと回れ右して、

おしりが手の届くところでぴたりと止まった!

 

いつものようにまるまるして、お礼を言って、解放。

すたすたとリビングに行くラフ。

 

「これは、会話だわ」

 

 

「会話が成り立つ関係」。

この言葉を自己紹介や日記などで使うか使わないか悩んでいたけれど。

この時の「会話」に背中を押され、使うことに決めました。

 

彼らとの共通の言葉を作る。

これも会話。

毎日丁寧に必要なところで言葉を使い、

理解できてるね、すごいね、えらいねと誉め、

場合によってはお礼を言う。

これも会話。

 

毎日の生活で小さな会話を積み重ねてきた結果、

彼らとの会話に、

彼らと私のやりとりのささやかな歴史が出てくる。

 

ふと、当たり前によどみなく「会話」できてるのを自覚したとき、

何とも言えないうれしさと、幸福感を覚えます。

 

そのたび、

その感覚を、飼い主さんたちと共有したいなと、感じます。